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中国・四国・九州ブロック加盟施設
社会福祉法人 萌葱の郷
(大分県発達障がい者支援センター
ECOAL 担当 田口、田中 、五十嵐
〒 879 7761 大分県 大分市 中戸次 5628 番地の 1
TEL 097-578-6952
FAX 097-578 6953
info@moeginosato.net
私たちは、1987年に「 自閉症者の人権と生きるための発達保障、自立、社会参加の実践と研究の推進」を目的として結成され、福祉制度の谷間にある自閉症の人たちの支援を先駆的に実践してきました。
障害者の差別禁止と合理的配慮の義務が求められるなか、平成28年7月に起きた非人道的な事件は、記憶にあたらしく、忘れることはできません。
あの悲惨な事件から1年、今こそ本大会では、「共生」をテーマに、支援者として自閉症の方々が豊かに暮らせる社会、障害のある人たちと共に生きる社会の実現のために、私たちは何ができるのか、今何をすべきなのか、をいま一度考えていきたいと思います。
私たちは、1987年に「自閉症者の人権と生きるための発達保障、自立、社会参加の実践と研究の推進」を目的として結成され、今年30年の節目を迎えることになりました。
これまでの、自閉症の方々に対する実践や研究の積み重ねは、大きな財産であるとともに、今後の自閉症の方々の豊かな暮らしを支えていくための礎になるものです。
平成28年(2016年)4月より障害者差別解消法が施行され、障害者の差別禁止と合理的配慮の義務が求められました。差別の禁止と合理的配慮を実行するためには、知的障害、自閉スペクトラム症の特性を正しく理解し、社会の中で生きていくためには、どのような困難さがあるのかを知ることから始めなければならないと思います。しかし、知的障害、自閉症の方々の困難さは、一人一人違っているため、画一的な配慮を前提としたものでは対応することが難しいことと思われます。
今回の大会のテーマである、「合理的配慮を考える」ということは、まさしく自閉症の方々が豊かに暮らせる社会を作り上げるために、私たちは何を行わなければならないのか?をいま一度基本に戻り考えるきっかけとしていきたいと思います。
「自閉症児・者への支援技術は研修体制の充実、法人のノウハウの蓄積などにより向上を続けてまいりました。しかし支援者の悩みはいつの時代も変わることはなく、2年が経過した障害者虐待防止法の報告でも、自閉症児・者の被害が件数の上位を占めていることが支援の困難さを如実に語っていると言わざるをえません。それは研修の充実、ノウハウだけでは解決できない裏返しでもありますし、支援を困難にしているのが我々支援者サイドであることも自覚しなくてはいけません。
今大会では当事者をお招きし、お話しいただくプログラムを設けました。彼らの考え方や心情…即ち世界観を知る事や共感や寄り添いの姿勢、時には本人の目線で支援にあたることが肝要であり、そこに彼らの真のニーズをとらえられる専門知識と権利擁護が生まれます。期間中は日ごろの業務の振り返りや、多くの交流からポジティブになれる手法を学んでいただき、彼らのニーズの実現に向けて還元ください。多くの方々に参加いただきたいと思っておりますが、入職間もない方や第一線で彼らに向き合う中堅層の職員を多く派遣いただき、支援者が勇気づけられる大会を目指します。